ブランドビジョンの描き方:理念と収益性を両立させる設計図

私たちspinning moonは、株式会社GROUNDというフラワーサロンを20年間育て、今もなお実績を伸ばし続けています。

常に100%順調に成長してきたわけではありません。コロナ渦を乗り越え、さまざまな経験をしてきました。

私たちが大切にしている"人の想い"を原点にしたブランドづくりにおいて得られたことは、「理念だけに偏ると経営が続かず、収益だけを追うと魂が抜け落ちてしまう。」そんな矛盾です。

そして私たちは今までの経験から、成功させるために必要な設計図を考えました。

この記事では、「理念 × 収益性」を両立させるビジョン設計の方法を、“想いを形にする人”のために詳しく解説します。

なぜ「ビジョン設計」が必要なのか?

ビジョンとは、理念(Why)と未来像(Where to)をつなぐ"橋"のようなもの。 強いビジョンがあると、ぶれずに進む羅針盤となり、周囲の共感や資源を引き寄せる力が生まれます。

理念は"灯り"であり、収益は"燃料"。どちらかだけでは、ブランドという船は前に進めません。

ビジョンを描くための3つの設計視点

1. 想い(理念)を言語化する

  • 原体験、怒りや違和感、大切にしている価値観を書き出します。
  • 例:「お花にも人と同じように感情があると感じ、笑顔が広がるお花を届けたい」

→ ビジョンの核:「笑顔で輝いているお花、笑顔が広がるお花を届ける」

2. 世界観と顧客像を描く

  • どんな未来を、誰とつくりたいか?
  • 顧客像を「消費者」ではなく、「ともに育てる仲間」として捉える。
  • 例:「家族が増えたかのような笑顔が増える幸せな時間」

→ ビジョンの風景:「お花も温かい時間と空間を作ってくれる大切な家族」

3. 収益構造を理念と接続する

  • 売上=理念が形になる仕組みに。
  • 例:「想いのこもった花を届ける=1件1件に手間がかかる→高単価・予約制モデル」

→ ビジョンの収益性:「“安さ”ではなく“深さ”に価値を置く人との出会いが収益につながる」

設計図の具体例(株式会社GROUND)

項目内容例
ブランド名GROUND(グラウンド)
理念笑顔で輝いているお花、笑顔が広がるお花を届ける
顧客像30~50代の女性。離れて過ごす家族、新しい家族(新婚夫婦や出産)がいる人。
提供価値記念に残るプリザーブドフラワー。想いの深さ。最高級の品質とアンティークでおしゃれな色味。
収益モデル高品質単価、お花に込めた想いと顧客の間の共感性で成約率を高める

おわりに|人の想いは、形にすることで社会に息づく

理念は、描いた時点では"理想"にすぎません。 しかし、それを現実世界で"誰かの役に立つ仕組み"に変えたとき、初めて社会に根付きます。

ブランドビジョンとは、理念の夢を、収益という現実につなぐ「橋」です。

あなたの描くブランドが、社会の中であたたかく息づく未来へ向かって進めますように。

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