第3の種:「ブランドストーリー」で心を動かす【持続する個人ブランディング】

前回の記事では「ターゲット像」の作り方についてお伝えしました。

ターゲット像が描けたら、次はその人の心に"響く"ストーリーを紡ぐステップへ進みます。 ブランドストーリーとは、単なる歴史紹介ではありません。

共感を生み、ファンを育てる"物語の力"です。

この記事では、持続するブランド作りに欠かせないストーリー設計のコツを解説します。

なぜ、ストーリーがブランドを強くするのか?

人は"商品"ではなく、物語に惹かれて動きます。 共感できるストーリーを持つブランドは、単なる機能や価格以上の"意味"を提供できるため、長く愛され、支持され続けます。

ストーリーはブランドとお客様の心を結ぶ、目に見えない架け橋なのです。

ブランドストーリーを作る3つのステップ

ブランドストーリー

1. 原体験を掘り起こす

  • ブランドを立ち上げようと思ったきっかけ、自分自身の過去の体験を振り返ります。
  • 例:「幼い頃、家族と過ごした小さなカフェの温もりが忘れられなかった」

2. 理念とターゲットを結びつける

  • 立ち上げの動機(理念)と、共鳴したいターゲット像を"一本の線"でつなげます。
  • 例:「都会で疲れた人たちに、あの時感じたようなぬくもりを届けたい」

3. シーンで語る

  • 抽象的な表現ではなく、情景が浮かぶ具体的なエピソードを交えて伝えます。
  • 例:「雨の日、小さな灯りに導かれるように店に入り、あたたかいコーヒーと笑顔に包まれた瞬間」

ブランドストーリー例

ブランドストーリー例
カフェ幼い頃に救われたカフェの記憶を、自分の店で再現したい
手作り雑貨店祖母から受け継いだ手仕事の美しさを、次世代につなげたい
オーガニックコスメアレルギー体質の自分が、安心できる選択肢を広めたい

次回予告|第4の種へ

第4の種は「ビジュアルアイデンティティ」を育てるです。 物語が生まれたら、今度はその世界観を"視覚"で伝えるステージへ進みます。

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