「つくって終わり」にしない。行政広報を“育てる”プロデュースへ

パンフレットやSNS、動画など—— 行政の広報物は多くの場合、年度ごと・事業ごとに制作され、 「納品をもって完了」とされるのが一般的です。

けれど私たちspinning moonは、住民の信頼を得るためには、 単発ではなく“継続して育てる”広報設計が必要だと考えています。

継続されない広報に共通する課題

一度は完成した広報物でも、

  • 職員異動によってノウハウが引き継がれない
  • 更新が難しいデザイン・ツールで作られている
  • 担当課以外の住民接点で活用されていない

といった理由で、次年度には使われず“資産化”しないケースが少なくありません。

「予算があればまた作る」「担当が変わればゼロからやり直す」 そんな広報のサイクルを、今こそ見直す必要があります。

職員が“使い続けられる”ことを前提に設計する

Spinning Moonでは、制作の段階から「継続活用」を前提にデザインや構成を組み立てます。

たとえば:

  • 文章・写真・デザイン要素を再編集しやすい形でデータ納品(要相談)
  • 異動後の職員でも運用しやすいシンプルな運用マニュアルを提供
  • シリーズ化・展開しやすいコンセプト設計

一過性ではなく、“広報文化”として根づかせる視点を持つことが、 結果として費用対効果の高い制作につながります。

広報物の“社内流通”も設計する

外部に向けた広報物は、実は庁内で十分に活用されていないこともあります。

たとえば:

  • 採用パンフレットが職員全体の意識共有ツールにもなる
  • 関連する場所以外にも広報する(例:福祉制度のパンフレットが相談窓口や地域包括ケア拠点で使われるなど)

そうした“庁内連携”まで見据えた設計を行うことで、 1つの広報物が“組織の伝達力”を高める役割も果たします。

良い循環を生み出す“伴走型プロデュース”

行政職員の方々が本当に求めているのは、 「自分たちで何とかする」ことではなく、 「プロの視点で一緒に考え、より良い成果へ導いてくれる存在」ではないでしょうか。

更新頻度は少なくても、だからこそ“毎年、良いものをつくる”という安心感と信頼が大切です。

Spinning Moonでは、単年度で完結するのではなく、 次年度にもつながるような「広報の蓄積と進化」をご一緒に設計します。

たとえば:

  • 毎年少しずつ改善を重ねていくパンフレットシリーズ
  • 効果検証を踏まえてブラッシュアップするSNS投稿
  • 成果が出た広報事例を庁内で共有し、他部署でも展開

こうした“よい循環”を生み出せることこそが、 Spinning Moonが目指す行政広報の伴走型プロデュースです。

想いを翻訳し、仕組みとして定着させる伴走力

私たちは、制作にあたって以下の視点を大切にしています:

  • 専門性:福祉・子育て・教育などの行政領域に対する制度理解
  • 経験性:現場職員の声や課題を丁寧に聞き取る力
  • 信頼性:継続可能な運用を想定した構成・ガイド設計

納品して終わるのではなく、使い続けられる仕組みをつくる—— その姿勢こそが、これからの行政広報の信頼を支える土台になると信じています。

一つひとつの広報物が、 行政の「文化」として根づくように。 Spinning Moonは、仕組みと想いの両面から、 継続性あるプロデュースをご一緒してまいります。

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